前回までに、吃音を克服するために今からできる事は?について書きました。吃音を克服する為にまずは吃音を隠さない事を意識してみて下さいね。そして、自分にあった克服方法を見つけ毎日の生活の中で実践してみて下さい。そうする事で吃音症状を克服できる日も近づいてくると思います。
さてそんな吃音症状のある人は、人前にはあまり出ず引っ込みがちだと思っていませんか?それがそうでもなく、テレビで活躍している芸能人の中にも吃音症の方がいます。
あなたは知っていましたか?今回は吃音症の芸能人について書いていきます。その方の吃音に対する考え方や芸能人になった経緯など参考になれば嬉しいです。
フリーアナウンサー 小倉智昭さん
テレビ業界では朝の情報番組でおなじみの小倉さんですね。適格なコメントと鋭いツッコミで番組を引っ張る名司会者です。年齢は昭和22年生まれで今年69歳になりました。
小倉さんは小さい頃から吃音症状で悩んでおり周りから、からかわれていたそうです。吃音症状を克服する為にあえて、話す事を仕事にするアナウンサーになったそうです。
吃音のある人は症状を隠したくなるのに、あえて仕事に選ぶのは本当に精神的に強い方ですね。テレビを見ていて吃音を克服されたように見えますが、番組で話す以外は吃音症状が出るそうです。
小倉さんは自らを“吃音キャスター”と言っているようです。ここまで吃音を隠さず堂々とされていると、こちらまで勇気がわいてくる気がします。
女優 秋野暢子さん
ショートカットのヘアースタイルがとてもお似合いの大女優、秋野さん。昭和32年生まれで今年59歳です。スタイル抜群なうえ、ドラマや映画、ニュース番組のコメンテーターなどマルチに活躍されていますね。
そんな秋野さんも小さい頃から吃音で悩んでいたそうです。小学生の頃は出席で名前を呼ばれても「はい!」と返事すら出来なかったそうです。
そして吃音を隠そうと口数が減っていき、ついに周りからいじめられ辛い経験もされたようです。しかし、小学校5年生の時の学芸会で転機が訪れました。担任の先生がセリフのある役を秋野さんに任命したそうです。
そのセリフは決して長いものではありませんでしたが、秋野さんにとってはとても難しい役でした。絶対にセリフを成功させようと、何万回とセリフの練習をしたそうです。
本番当日も緊張で吐き気と下痢、熱が出てしまいましたが、ここで逃げたら一生後悔すると強く思い役を演じきったそうです。そして最後まで見事にセリフを言いきったそうです。
その時の経験が自信となり吃音症状を克服できたそうです。今では全く吃音を感じさせませんね。秋野さんのように、苦手な言葉を徹底的に練習するのもひとつの方法ではないでしょうか?
プロゴルファー タイガーウッズさん
吃音で悩む人は日本人だけではありません。プロゴルファーで世界的に有名なタイガーウッズさんも吃音で悩んでいた一人です。彼の今までの獲得金額は、900億円を超えているとも言われています。
彼も小さい頃から頭の中にある言葉が、口で言えなかったと吃音症状を告白しています。彼は夜中、犬と話しながら会話の練習をしていたそうです。
そんな吃音症状で悩むタイガーウッズさんですが、大好きなゴルフをしている時は吃音の事を忘れられたそうです。そして今では吃音を克服されたそうです。彼のように苦手な事を練習しつつ、自分の好きな事や得意な事の力を延ばしていくのも大切な事だと思います。
さいごに
さて、吃音症の芸能人について書きましたがいかがでしたか?吃音症でも有名なアナウンサーや女優、プロゴルファーその他にも芸能界で活躍されている方はたくさんみえます。
吃音だからといって人前から遠ざかる必要はないと思います。吃音症状で人前に出る事はとても勇気のいる事です。芸能界で活躍されている方の考え方や経緯を参考にし、自分のペースで吃音と上手く付き合っていきましょう。