沖縄の海がきれいな理由は?意外な事実に迫ります!

世界の綺麗な海

あなたは沖縄の海にどんなイメージを持ちますか?

「青くて透き通った海」「カラフルな魚がたくさん泳いでいる」

私はそんなイメージを持ちます。そんな綺麗な海が大人気で沖縄は毎年多くの観光客で賑わっています。

 

沖縄県は日本の南西部にあり、最西端に位置する県で、東シナ海と太平洋にある363の島からできています。日本の中では年間を通して温暖な気候なので4月~10月までマリンスポーツやダイビングなどを楽しむことができます。

さてもう一度、あなたは沖縄の海にどんなイメージを持ちますか?本州の海とはだいぶ違いますね。私も沖縄の青く透き通った海が大好きで何度か行ったことがあります。

そこでふと疑問なのは、なぜ沖縄の海は濁らず綺麗なのかということ。本州にも海はありますが、なぜ濁っているのでしょう?今回はそんな沖縄の海について書いてみました。

沖縄の海が綺麗な理由

沖縄の海がなぜ濁らず綺麗なのか、主な理由は大きく二つあります。

  • サンゴが多く生息している
  • 黒潮が流れている

この二つが関係しているのです。詳しくみていきましょう。

 

サンゴが多く生息している

沖縄の海に潜ったことはありますか?海中にはたくさんのサンゴが生息しています。サンゴは太陽の光を浴び光合成をします。海水の二酸化炭素を吸い、酸素として排出することで海の水を綺麗にしています。

そしてサンゴは酸素と一緒にミネラルも排出するので更に浄水効果が高まり透き通った綺麗な海水になるのです。

沖縄の海のサンゴ

黒潮が流れている

沖縄の海には黒潮と呼ばれる海流が流れています。黒潮は貧栄養なのでプランクトンの生息数が少なく流れも早いので透明度は高いです。

このため海水の色は青黒色となり、それが黒潮という名前の由来にもなっています。

 

本州の海がすぐ濁る理由

さて、沖縄の海はきれいですが、相対的にみてなぜ本州の海は沖縄の海に比べて濁りやすいのでしょう?もちろん地域にもよりますし、本州にもきれいな海はたくさんありますが、沖縄の海と比べるとやはり濁りますよね。

 

その理由は大きくプランクトンが多く生息していることに関係があります。

本州の海水は栄養が豊富に含まれています。その理由は海岸付近に多く生息しているワカメや昆布などの海藻類が原因です。よく海水浴に行ったとき見かけますよね。

そして意外なことに沖縄のきれいな海にはなぜかあまり海藻類を見かけません。それは沖縄の海は海水温度が高いからなんですね。

 

海藻類が多ければ多いほど海水に栄養が豊富に含まれているという事になります。海水が栄養満点ならば、それを餌とするプランクトンも多く生息します。

たくさんのプランクトンやその死骸で海は濁ります。さらにそのプランクトンを餌とする魚たちも多く生息しているので本州の海はすぐ濁るという訳です。濁りの原因はプランクトンにあると言えます。

 

砂ひと粒の大きさ、重さの違い

沖縄の砂

沖縄の海がなぜきれいか!?といった時に、あまりクローズアップされていないことがありますが、実は砂ひと粒の大きさが違うんですよね。

思い出してみて下さい。

沖縄の砂浜は白くないですか?

沖縄の砂はサンゴが砕けた砂やブダイという生物がサンゴを食べ排出した物、有孔虫の死骸が蓄積したものなどが集まり白い砂浜を作っています。

 

また、竹富島にある星砂の浜には星の砂がみられることで有名です。

星砂の正体は死んだ有孔虫の殻なのです。このように沖縄の砂は砂ひと粒あたりの大きさが大きくやや重いので魚や船などで水が舞って濁るということはあまりありません。

 

反対に本州の海の砂はどうでしょうか。いわゆる黒い砂や砂利の砂浜が多いことが分かります。沖縄の砂と比べ、ひと粒あたりの大きさは小さく軽いことが分かります。

海水の中も同じ砂なので一度濁れば砂が浮遊し続けなかなか濁りは取れません。このように砂ひと粒あたりの大きさや重さにも濁りの違いがあるのです。

ちなみに沖縄の海はいつまでがシーズンなのかはコチラの記事に書いています。

 

沖縄の他にもきれいな世界の海

沖縄の海はなぜかきれいなのですが、同様に世界に目を向けると、なぜかきれいな海はたくさんあります。

なかなか海外には行けないけど、他にどんなきれいな海があるのかここで少しご紹介しましょう。

どこ世界の海も沖縄の海に負けじ劣らず息を飲むほど美しい海ばかりです。これから旅行を考えている方の参考になるかも知れませんね。

ウィットサンデー諸島(オーストラリア)

 

ウィットサンデー諸島は、オーストラリアのグレートバリアリーフに浮かぶ74もの島々からできています。

その中でもハミルトン島は真っ白な砂浜が7㎞も続く“ホワイトヘブン・ビーチ”で有名なんです。色鮮やかな青い海とどこまでも続く真っ白な砂浜は見る者を魅了します。

所々、白い砂浜がマーブル模様になっており上空から見れば絶景が広がっています。

また、ハートの形をしたサンゴ礁“ハート型リーフ”も有名で世界各地からたくさんの観光客が訪れるほど人気の場所となっています。

レディエリオット島は世界一美しい珊瑚の海として有名ですね。あのファインディング・ニモの舞台となった島なんです。レディエリオット島に来たらダイビングは絶対はずせません。

ダイビングスポットは20ヶ所以上あり冬はザトウクジラの鳴き声を聞くことができ、マンタも間近でみることができますよ。大自然を間近で感じることができるオススメの場所です。

 

ランペドゥーザ島(イタリア)

 

ランペドゥーザ島はイタリア最南端に位置し面積がたったの20.2㎞²、人口は約5500人程という小さな島です。

しかし海の透明度がとても高く世界各地から多くの観光客が訪れる人気の島なんです。

どれほど透明度が高いのか気になりませんか?それは海に浮かぶヨットが空中に浮かんで見えるほど透明度が高いのです。実際、ヨットに乗り海面をのぞいても境界線が分からず浮いている感覚になるそうです。

ビーチの浅瀬も広いので海水浴も楽しめます。こんな透き通ったビーチ、日本では出会えません。

死ぬまでに一度、こんな綺麗な海に行ってみたいですね。

 

サントリーニ島(ギリシャ)


ここサントリーニ島は世界で一番夕日が美しい海として有名な場所です。昼間は青い空、青い海そしてギリシャの特徴でもある白い壁の街並みの絶景を楽しむことができます。

しかし魅力はそれだけではありません。夕方になると日が傾き、美しい夕日に反射して街がオレンジ色へと染まっていくのです。

夕日に反射した海と街のコントラストはとてもロマンチックです。昼間とは雰囲気がガラリと変わり、夜は大人の雰囲気なのでハネムーンにもオススメの場所です。

 

さいごに

さて、なぜ沖縄の海がきれいなのか?、ということについて書いてきました。少し長くなったので整理してみましょう。

沖縄の海は

  • サンゴが多く生息している
  • 黒潮が流れている

というのが主な理由でした。また砂の一粒の大きさや重さも関係がありそうですね。

 

沖縄の海は様々な影響で濁らず綺麗で、なぜか人の心を魅了してきました。しかし近年は温暖化や大気汚染でサンゴの数も年々減っています。

そして日本の大切な沖縄の海が失われようとしています。

なのでひとりひとり、環境問題について考え今自分にできることをやっていきましょう。

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