お弁当、それは小さなお子様から大人の方まで誰もが身近に感じる食べ物ですね。
スーパーやコンビニで買ったお弁当の中にある緑のギザギザ、あなたも一度は見たことがあるかと思います。
その緑のギザギザ、実は「バラン」という名前がちゃんとあるのですよ。
ご存知でしたか?バランはなぜお弁当に入っているのでしょう。
「見たことはあるけど、どんな役割があるのか知りたい」
「なぜバランという名前なのだろう?」
そう思っている方もみえるかと思います。
そこで今回は、弁当にある緑のギザギザ、それはバランです!について書いていきます。
またバランの正体やなぜ緑色なのか、名前の由来についても書いていきますね。
バランについて詳しく知りたいと思っている方、是非見てみて下さい。
弁当にある緑のギザギザの正体は?
スーパーやコンビニでお弁当を買うと必ずと言っていい程、入っているバラン。
100円均一にも大量に入って100円+税で売られています。
そんなバラン、実は薄いプラスティックから出来ており、食材同士の仕切りに使われるものなのです。
バランの役割は主に2つ考えられます。
- 食材同士の味移りを防ぐ
- 食材同士の色移りを防ぐ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
食材同士の味移りを防ぐ
例えば、お弁当に“エビフライ”と“ほうれん草のおひたし”が入っているとします。
仕切りのバランが無く隣同士に配置されていたら、おひたしの汁がエビフライに付いてしまいますよね。
これでは折角のエビフライが台無しになってしまいます。
エビフライとおひたしの間にバランを挟むことで味移りを防ぐことが出来るのです。
食材同士の色移りを防ぐ
味移りと似ていますがこちらも例えでお話ししましょう。
例えばお弁当に“卵焼き”と“ミートボール”が入っているとします。仕切りのバランが無く隣同士に配置されていたら、ミートボールのタレが卵焼きに付いてしまいますよね。
タレの付いた卵焼き、もしかしたら好きな方もいるかもしれませんが見た目は良くありませんね。
卵焼きとミートボールの間にバランを挟むことで色移りも防ぐことが出来るのです。
バランはなぜ緑色なのでしょう?
バランの役割は分かって頂けたかと思いますが、そもそもなぜ緑色なのでしょう?
無色透明のシートでも良いのでは?と思われている方もみえるかと思います。
バランが緑色なのは“彩りを良くする”為なのです。お弁当は野菜が不足しがちなので、目で見て見栄えするよう緑色のバランを入れています。
そしてもう1つ緑色である理由があるのですが、それは名前の由来にも関係しているので次の項目で説明しますね。
バランという名前の由来は?
バランという聞き慣れない名前、実は名前の由来がちゃんとあるのです。元々は“葉蘭(はらん)”というユリ科の植物が名前の由来です。
昔の料理人や寿司職人は、食材と食材の間に仕切りとして葉蘭の葉っぱを入れていました。
イメージは笹の葉を太くした葉っぱです。
しかしその葉蘭の葉は時間が経過するほど葉の匂いが食材に移ってしまったり、使いたい時にすぐ手に入らないと言った使いづらい点もあったそうです。
そんな頃、ある寿司職人が世に出始めていた薄いプラスティックを見て「葉蘭の代わりに使ってみよう」と試しに使ったのが始まりだと言われています。
「ただそのまま使っても彩りが無く、綺麗ではない!」そこで寿司職人は今のバランのようなギザギザの形に切り、見た目も見栄えするモノを作ったそうです。
そしてその人工的に作った葉蘭を「人造ハラン」と名付けました。
しかし、人造ハランという名前は発音しにくく、呼びづらい事もあり時間を経て、「人造ハラン」→「人造バラン」→「バラン」というように変化していったと言われています。
昔から仕切りとして使われていた葉蘭が名前の由来だったのですね。
そしてバランが緑色をしているもう1つの理由は、葉蘭の緑の葉っぱが由来だったのですね。
まとめ
さて、弁当にある緑のギザギザ、それはバランです!について書きました。いくつかポイントがあったので確認してみましょう。
- ・バランは薄いプラスティックから出来ている
- ・バランの役割は食材同士の味や色の移りを防ぐため
- ・バランが緑色をしている理由はお弁当の彩りを良くする為
- ・バランはユリ科の葉蘭が名前の由来
いかがでしたか?普段何気なく目にしているバランにもきちんと由来や役割があったのですね。
これからご自身でお弁当を作る際にもバランを使用してみるのもいいかもしれません。
またお子様用に可愛い絵柄のバランも100円均一で売られているのでチェックしてみて下さいね。
きっとお弁当が可愛くなりますよ。