子どもの吃音(どもり)の原因は?今できることは何?

前回は吃音をテーマにした漫画は?について書きました。押見修造さんが描かれた「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」という漫画です。吃音に悩む主人公が高校生活の中である結論を出します。吃音で悩んでいる人はもちろん、吃音ではなく他にコンプレックスのある方にとっても参考となる漫画だと思います。

さて、この漫画の主人公は高校生でしたが、もう少し幼い子供も吃音で悩んでいる子はいます。吃音でうまく友達ができなかったり、授業で困ったことがあるかもしれません。今回はそんな子供の吃音について書いていきます。吃音で悩んでいるお子さん、またその親御さんの参考になれば嬉しいです。

子供の吃音(どもり)の原因

学童期からでも吃音は発症するのか?

子供の吃音は幼児期の2歳~5歳で発症するケースが多く、その70%は自然に治ると言われています。しかし吃音が治らず学童期でもどもってしまう子供もいます。

そして中には学童期になってから吃音が発症するケースもあるのです。幼児期の吃音より、改善するのは少し難しいと言われています。

その理由は学童期の場合、何かきっかけがあり吃音症状が出始める為そのきっかけを見つけ改善しなければならないからです。

吃音は人間関係に影響するのでしょうか?

吃音が人間関係に全く影響がないかと言えば嘘になると思います。もちろん、どもっていてもいなくても友達はできますし、友達である事には変わりません。

しかし学童期にもなると幼児期とは違い自分がどもっている事を自覚できてしまいます。周囲の視線や気付きに敏感になり、吃音を余計意識し悪化させてしまうケースもあります。

吃音は自分でコントロール出来ないので、言い回しを変えたり口数が減少したりします。

更にエスカレートすると吃音に悩み自傷行為を引き起こしたり、またイジメや不登校にも繋がってしまうケースもあります。お子さん1人で悩まず、周りの大人も一緒になって解決策を考えましょう。

 

学校の授業で困る事はあるの?

吃音で一番辛いのは言葉がスムーズに出ない事ではないでしょうか。それは緊張していれば尚更で、子供の場合は授業中に先生などに当てられた時だと思います。

「答えが分かっていても言えない」「自分の名前が言えない」「音読でつまってしまい読めない」など多くの場面で吃音症状は出ると思います。

子供のうちは年齢は吃音に対して理解が薄くクラスメイトから笑われたり、傷付く言葉を言われたりするかもしれません。ですがクラスメイトも一度、吃音について説明を聞けば理解できると思います。

そこは先生や親御さんのフォローがとても大切だと思います。

改善法は原因から探るべし

子供の頃に吃音を治すために出来ることは、まず何がきっかけで吃音症状が出始めたのか探ることです。ストレス、友人関係の悩み、家庭環境の変化、周囲からのプレッシャーなど色々考えられると思います。

そのきっかけの解決策をお子さん1人ではなく、周りの大人も一緒に考えてみましょう。そしてどもっていても、急かさずきちんと最後まで話をきいてあげましょう。

そうする事で、お子さんも吃音を過剰に意識することはなくなると思います。前回も書きましたが、吃音は隠そうとしたり意識すればするほど症状は悪化してしまいます。まずは吃音を受け入れ、それから専門の病院で治療をしたり自分でトレーニングしたりしてみて下さい。

さいごに

さて、今回は子供の吃音について書きましたがいかがでしたか?

幼児期とは違い学童期は自分の吃音症状を自覚できます。学校生活において人間関係や授業など困る場面も出てくるかと思います。

そんな時はお子さん1人で悩まず、親御さんや周りの大人がフォローしてあげてください。一緒に吃音について考え、一番いい対策案を見つけて下さいね。

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