白物家電と言われて、それが何かスグに答えられます?これ、答えられる方は意外に少ないんですよね。
大型家電量販店にいくと沢山の種類の家電が並んでいますがその中の一体どれが今回のテーマの白物家電と呼ばれるものなのでしょうか。
白物家電とは?
はい。では早速答え。
白物家電とは、別名で生活家電や家事家電とも呼ばれ、第二次世界大戦後間もなく普及した家庭用電気機器のことをいいます。その歴史は古く、80年以上にもなろうとしているんですよね。
今では日々進化する電化製品のおかげで生活が便利になった世の中ですが、当時は全てを手作業で行っており生活の中で大変な負担となっていましたが、白物家電の普及と共に家事の労働負担が大幅に軽減される結果となりました。
白物家電バンザイですね!
でも何でわざわざ白物家電っていう名前なんでしょ?別に普通に『生活家電』でいいじゃん・・・
って思いますよね?そこのところも詳しく見て行きましょう^^
白物家電の名前の由来は?
名前の由来は結構まんま、普及しだした際に販売されていた家電製品の色が白色のものが多かったことから白物家電と呼ばれるようになりました。
なぜ白色が多かったのか?と思ってしまいますが、白という色は圧迫感がなく、尚且つ清潔感があるように演出しやすかったからだと言われていますね。
現代では、家電製品も白色に限らず様々な色のものが発売されていますがその素材も高級感のあるものも多く、インテリアとしても十分なデザインのものも多くなり当時とは思考が少しずつ変化してきていることがわかります。
では具体的にどんな家電があるか見て行きましょう。
具体的にはどんな家電?
白物家電には主に、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、掃除機、電子レンジ、炊飯器などの調理機器を指します。家事や調理、暮らしなど家庭の生活していく上で無くてはならない家電製品で、ほぼ全ての一般家庭で見られるものを言います。
特に白物家電の代表格である冷蔵庫、洗濯機の2つの家電と白黒テレビは3種の神器(じんぎ)とも言われ1950年代後半、戦後の日本において生活必需品として宣伝されました。
なので国民の購買意欲を誘引し続け、現在ではどこの家庭にもあるように、生活に定着することとなりましたね。その後、家電製品は目まぐるしく変化してきます。
白物家電の歴史とは?
さて、60年代の家電製品の普及によって電気冷蔵庫の発売、二槽式洗濯機を始め電子レンジや電気ポットと次々と生活に便利な家電が発売されました。
70年代に入ると自動で大型化し発売当初は2ドア式であった電気冷蔵庫は3ドア式で容量が大型化しました。この頃に、家電業界が2兆円産業と言われ冷蔵庫や掃除機を中心に、急速に家庭に普及し始めました。
80年代には今までの性能は維持しつつも多機能に変化し、チルド室の付いた冷蔵庫や音が静かで全自動の洗濯機が発売されました。その他の調理器具もIHジャー炊飯器やホームベーカリーが登場し、この頃になると白物家電も多種になってきました。
90年代以降は、現代とも密接に関係している省エネやリサイクル等を考えた家電が発売され始め、生活の便利さだけではなく環境に優しい家電へと変化してきました。
なんか、家電の歴史も思い返すと感慨深いですね♪
黒物家電もある?
白物家電とは逆に、黒物家電と呼ばれるものもあります。別名で娯楽家電とも呼ばれます。
黒物家電とは家電製品のうちで主に、テレビ・レコーダー・カメラなどの家庭用電気機器のことを言います。これらの機器は黒い塗装の物が多く、白物家電と対比させて黒物家電と呼ばれています。
近年では、家電製品の売上の大部分を黒物家電が占めています。
発売当初より黒物家電は大きな変化を見せており、アナログからデジタルへテレビ自体が変わり、レコーダーもDVDレコーダーからブルーレイレコーダーへと変化し、主流が次々に変わっています。
新しいモデルを次々に発売することで、より便利で新しいものを買い求める消費者の購買意欲を上手く掻き立てていることが黒物家電の売上に大きく貢献していると言えますね。
一方で、白物家電も近年では省エネ機能が充実していて電気代が安くなる家電が発売されており、デザインもとても良くなりました。また、販売している各メーカーそれぞれに色んな特徴があり、ひとり暮らし世帯や共働き世帯が増えている現代社会にとって便利な機能が付いているものなどと売り出している特徴もさまざまです。
まとめ
戦後何もなかった時代からこの約80年の間で、大変な家事を助けてくれる魔法の様だった家電製品から、生活環境に合った家電を購入する側が選べる時代になりました。まだまだ変化し続ける家電は暮らしに密接に関わって、次の時代はどのように変化していくでしょうか。