発達障がいの診断テストとはどんなことをするの?

発達障がいの診断テスト

最近よく、『発達障がい』という言葉を耳にされる方は結構いると思います。ですが、実際のところ発達障がいとはなんだろう・・と思われる方も多いと思います。今回はそんな発達障がいとはどんな基準で診断されるかなどをご紹介したいと思います。

 

発達障がいとは


まずはじめに発達障がいとは、精神疾患とは違い脳の何らかの伝達物質などが影響されて起こるといわれています。そして、先天性のもので生まれつきのものとされています。遺伝によるものなのか、何が原因で起こるのかなどまだ詳しいことはわかっていないのも発達障がいの特徴といえます。

昔は気分など性格的なものと思われていましたが、現在の医学では性格的なものではなく、発達障がいの影響で起っているといわれています。たしかに気分的なことや性格的な部分もありますが、本人や周りの人が問題ではない部分もあるということがわかってきたのです。今までは『困った人』などとレッテルを張られてきたほとんどの人は、発達障がいの診断をされることが多いといえます。

子どもだけの障がいとされてきた発達障がいですが、現段階でわかっていることは発達障がいは治る障がいではなく、糖尿病や肝硬変など一度かかってしまったら一生もの、とされている病気と同じで生涯向き合っていかなければいけないのが、発達障がいの特徴です。

なぜ今までは子どもだけの障がいと思われてきたかというと、子どものうちに環境や療育などにより大人になってからは目立たなくなっていたからです。

ですが、そんな中でも『困った人』とレッテルを張られていた大人もたくさんいます。

他にも子どもの頃は発達障がいが目立たなく大人になって社会に出てから、目にみえてきたというケースもたくさんあります。そうして目にみえてわかってきた時に、子どもだけの障がいではなく大人になっていてもある、ということが最近になってわかってきました。

 

大人の発達障害の診断テスト

最近ではよく発達障がいというものがメディアなどに出てきだしたので、ネットなどでも調べるとすぐに簡単な診断テストが出てきます。

大人の発達障がいを診てくれる病院はまだまだ少なく、専門医も多くありません。東京などの都会の病院では、調べてくれるところが結構多くあるようです。しかし地方や田舎の方だと、とても少ないのが現状です。

市町村などで運営しているところでも、診てもらえるところ(テストなど受けれるところ)があったりするので、役所に行って聞いてみるのもひとつの手です。メディアなどによって取り上げられることも多くはなったのですが、まだまだ発達障がいは知られていることが少ないです。

実際、精神科や心療内科の先生が診れないというのもそのひとつです。小児専門の精神科や心療内科の先生は、大人の精神科や心療内科よりも診れる先生が多いので近くにどうしてもない場合は、小児専門の精神科や小児科に電話などして聞いてみると、教えてくれたりもします。まれなケースですが、小児専門の先生でも大人を診てくれる場合もあります。

 

大人の発達障がいの診断テストは種類が多く、料金も安くはありません。ですが一度受けておくと自分の特性(発達障がいにより起きる癖)がわかるので、困っている方やネットで簡易診断テストなどをおこなって心配されている方は一度受けておくことをオススメします。

料金などは病院や受けるところで違うようなので、テストを受ける際は料金を前もって聞いておくといいと思います。

 

発達障がいの診断名が変わる?

そして、ひとつ疑問に思っている方もいるかもしれないので付け加えます。診断名はその先生によって変わることがあります。自分の状況が変わった時なども診断名が変わることもあります。なので、できれば数年に1度診断テストをしてみるというのも手だと思います。

発達障がいは日々変わっていくという言葉が正しいかわかりませんが、変化していきます。なので過去アスペルガー症候群と診断されていたけれど、広汎性発達障がいに診断名が変わったというケースもあります。
他にもADHDと診断されていたけれど、ADDに診断名が変わったというケースもあります。病院が変わると結構そういったこともあるので、混乱しないためにも数年に1度診断テストを受けてみるといいかもしれません。

 

診断がでたらどうすればいいの?

診断が出ると、【療育手帳】という福祉手帳の申請ができます。これは役所で申請するので、医師の診断書が必要になります。必要ない場合は申請しなくてもいいですが、できれば申請しておくと後々役にたつこともあります。これは市町村などによって、いろいろとシステムも変わってくるので役所に聞くのが一番いいと思います。

発達障がいで療育手帳を持つ場合は基本的にランクはBー(読み方はビーバーと読みます)になります。

療育手帳をもっているとハローワークなどに行った場合などは、障害者枠の登録ができ、障害者枠の仕事が受けれるようになります。現在仕事をしていて障がいがあるということが、バレたくないという場合は手帳を見せなければいいことなので持っていても損はないと思います。

もちろん持ちたくない場合などは病院の先生に相談して一緒に決めることもできます。相談場所がある場合(カウンセラーやセラピーなどに通っている場合)はそこにも相談してみると良いと思います。ですが、カウンセラーやセラピーの場合は発達障がいがわからない場合もあるので最終的には病院の先生などに相談するのが一番いいと思います。

それでは今回はこの辺で^^

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